学校生活の中で日々必ず触れる水。
学校の水道を飲むかどうかは別としても、水がなければ手洗いやトイレなどなど学校生活にも不自由が生じます。
生活において水は必要不可欠なものですが、正直、私も問題に直面するまでは水道水について特に注意をしていませんでした(^^;)
この記事では、水質検査で残留塩素の低下が見つかった時の対処法について紹介します。
この記事を書いた人
- 元養護教諭(旦那は現小学校教員)
- 公立小学校・私立中高一貫校での勤務歴あり
- 養護教諭1種
- 看護師・保健師・衛生管理者の免許所有
水質検査でよくおこる問題・解決方法
学校でよく起こる水質の問題は『遊離残留塩素』の濃度の低下です。
残留塩素は水を殺菌してくれるものです。
残留塩素が低下すると微生物が繁殖しやすくなってしまうので基準値を下回ると安全に使用できません。
残留塩素が低下している水を口にするのは危険です!
遊離残留塩素濃度の低下の原因
どうして残留塩素が低下するの?原因はなに??
残留塩素の低下の多くは長期休暇などの水の使用量が下がることで起こります。
学校は家庭の水道と違い、一度貯水タンクで水を貯めたうえで排出される場合がほとんどです。
水の循環が止まり、貯水タンクで水がとどまる時間が長くなると残留塩素が低下していってしまします。
メダカなどの水中生物を飼うとき、水を替える時には水をしばらく置いてカルキ(塩素)抜きをしますよね。
それと同じ状況が起こっているということです。
遊離残留塩素低下時の解決方法(貯水タンク有)
- タンクがある場合は、15~30分程度水の放水を行い、タンク内の水を循環をさせる
- 水の循環をしても改善されない場合や原因が分からない時は学校薬剤師と連携し対応を行う
貯水タンクがある場合、放水を行いタンク内の水を循環させることで残留塩素の数値は改善される場合がほとんどです。
グランドや花壇への水まき、始業前の校内清掃(トイレ掃除、手洗い場掃除)などを行うのもオススメ。
放水を行っても改善が見られない場合は学校薬剤師と連携を行いましょう。
放水を行っても改善が見られない時は他に原因がある場合もあります。
場合によっては、タンク内の清掃やメンテナンスを行う必要があることも。
学校薬剤師と連携し、結果をもとに事務や業者への依頼をかけましょう。
まとめ
水質検査は毎年度1回以上の検査が規定されています。
水は毎日触れたり、口に含んだりするものです。
水質は変わりやすいものであるにも関わらず、見て分かるものではありません。
年に一度と言わず、長期休暇や大雨などの自然災害などの後など水質に変化が起こりやすい時には検査ができると安心です。
また、変わったことがあると学校薬剤師さんと連携を行いましょう。